周南市晴海親水公園で2月23日、工場夜景鑑賞会が開かれた。
周南市を含む全国12都市で構成する全国工場夜景都市協議会では、2月23日を「工場夜景の日」として定め、各都市で工場夜景の魅力を全国に発信することを目的に各地でさまざまなイベントを展開している。
周南コンビナートの工場夜景は、お笑いコンビ「キングコング」西野亮廣さん原作の絵本「えんとつ町のプペル」で町並みイメージのモデルの一つになったことでも知られ、ツイッターなどで話題を集めている。「工場夜景の日」に合わせ、周南市では、工場夜景鑑賞バスツアーやフォトコンテスト、ボートレース徳山での記念レースなどを展開している。
この日は17時から、出光興産、東ソー、トクヤマ、日鉄ステンレス、日本ゼオンの5社が協力し、通常必要箇所のみ点灯しているという工場照明を全て点灯した。地元で夜景スポットとして知られる晴海親水公園には、市内外から多くの人が集まり、普段見ることができないまばゆい夜景を写真に収めようとカメラやスマートフォンで撮影する様子が見られた。
周南市観光交流課が開催した現地鑑賞会には約40人が参加。ガイドを務めた市職員の丁田純さんは「工場群が駅や市街地から近く、迫力ある工場夜景が間近から見られることが周南の工場夜景の特長」と説明。各工場の概要や製品、煙突や大型クレーンなど夜景の見どころも紹介した。
丁田さんは「工場夜景は周南の宝。多くの方に来場していただき、このすばらしさを直接見ていただけることがうれしい」と笑顔を見せていた。