徳山大学のアスリートサポートセンターが9月16日、運動部の学生を対象に特別講義「スポーツと歯科」を行った。
スポーツ庁の事業に採択され、学生アスリートの支援を目的に今年6月に開設した同センターが企画した。スポーツ選手にとってかみ合わせやかむ力がパフォーマンスに大きく影響することや、歯や口内のトラブル防止、適切なケア方法を知ってもらおうと、山口県歯科医師会常務理事で熊毛中央歯科(周南市高水原1)歯科医の山野渉さんを講師に招き開講した。
講義には、レスリング部、柔道部、バスケットボール部、サッカー部などの学生100人が出席。歯科医の立場からスポーツ選手をサポートする「スポーツデンティスト」の資格を持つ山野さんが、オリンピック選手にはむし歯が少ないことや、歯の磨き方、破折や抜けたときの対応方法、スポーツドリンクの適切な摂取方法、マウスガードの効果などを具体的な数字や事例を挙げながら「口の健康管理はトップアスリートへの近道」と説明、学生らは熱心に聞き入った。
同大4年で女子サッカー部の松久保葵子さんは「こんなにもスポーツと歯が関係していると思わなかった。マウスガードなども検討しながら歯を大切にしていきたい」と話していた。