水素エネルギー普及啓発イベント「水素ワクワクみらい博」が11月6日、JR徳山駅周辺で開かれる。
将来の水素社会実現に向け、より多くの人に水素エネルギーについて理解してもらうと企画した同イベント。水素を活用したまちづくりを進める周南市、苛性ソーダ製造時に発生する水素の有効活用を目指す「トクヤマ」(周南市御影町)、周南市内でも水素ステーションを運営する「岩谷産業」(大阪市)などでつくる実行委員会が運営する。
徳山駅前賑(にぎ)わい交流施設では、水の電気分解など燃料電池の仕組みを学ぶ実験教室や、水素エネルギーを使ったミニロケットの発射実験、燃料電池カーの走行体験など、子ども向けワークショップを展開する。同施設内の蔦屋書店では、トクヤマと周南市の酒蔵「はつもみぢ」が共同開発した、水素を活用した日本酒「水素晒(すいそさらし)」を販売するほか、1階のカフェ&バル「vec(ベック)」では、水素晒と水素晒にあうオリジナルメニューを提供する。
北口広場では、トヨタの新型「MIRAI」をはじめ、小型バスやキッチンカーなど水素で走る燃料電池自動車(FCV)を展示するほか、県内初登場となる燃料電池バス「SORA」に乗車し、トクヤマの工場を見学するツアーを展開する。
周南市商工振興課の十代帆乃香さんは「全国トップクラスの大量かつ高純度の水素を生成する周南市。地域資源でもある水素をより身近に感じてもらえるイベントを用意しているので、ぜひ足を運んでほしい」と話す。
一部ワークショップや工場見学は事前予約が必要。徳山駅前図書館ホームページで受け付ける。