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周南市美術博物館で自画像展 明治から現代までの画家100人の自画像紹介

来館を呼び掛ける今井さん

来館を呼び掛ける今井さん

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 周南市美術博物館(周南市花畠町、TEL 0834-22-8880)で1月7日、「自身への眼差(まなざ)し 自画像展」が始まった。

洋画家・高橋由一の「丁髷姿の自画像」

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 笠間日動美術館(茨城県笠間市)が所蔵する画家約100人の自画像作品を展示する同企画展。同展では、明治から現代までの画家100人が描いた自画像約120点を紹介する。期間中、周南市出身の写真家・林忠彦が撮影した画家のポートレートも合わせて展示する。

 1階展示室では、江戸生まれの洋画家・高橋由一の「丁髷(ちょんまげ)姿の自画像」をはじめ、五姓田芳柳二世、高村真夫、上野広一、武者小路実篤、梅原龍三郎、中川一政、北川民次、福沢一郎、宮本三郎など、幕末から明治までの自画像を展示する。

 山口ゆかりの画家のコーナーでは、徳山(現・周南市)で亡くなった岸田劉生の自画像や「銀屏風(絶筆)」、岸田最後の弟子ともいわれる周南市出身の宮崎進、前田麦二、下松市出身の永地秀太の自画像なども展示する。

 2階では、大正・昭和初期から戦後の画家たちとともに、ピカソ、キスリング、シャガールら海外作家の自画像を展示。パレットに描いた鴨居玲の自画像、自身だけでなく妻や愛蔵品なども描いた松樹路人の自画像「歳月」、たくさんの自分を描いた町田結香の自画像「ひとまかせ」など、バリエーション豊かな作品が並ぶ。

 同館学芸員の今井良枝さんは「明治から現代まで約150年間の自画像を通じて、その歴史や変遷を一望してもらえたら。100人の自画像を見てタイムトラベルを楽しんでほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(1月10日は開館、翌11日休館)。入館料は、一般=1,100円、大学生=800円、18歳以下無料。2月20日まで。

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