「全国工場夜景サミット in 周南」が2月18日、周南市役所(周南市岐山通1)で開かれた。
全国工場夜景都市協議会に加盟する12都市が持ち回りで開催する同サミット。7年ぶりの周南市開催となったが、新型コロナ感染拡大によりオンライン配信での開催となった。
文房具の丸シールで夜景などを表現する現代美術家・大村雪乃さんの基調講演では、周南市の工場夜景をモチーフにした2作品を解説。「工場が持つ非人間的な空間に、近未来的な雰囲気が重なり、サイバーパンクな作品に仕上がった。工場にしかないパイプラインなどを抽象化することで、より魅力的な作品を生み出すことができる。今後も工場夜景をテーマに作品を作っていきたい」と話す。
続いて行われた講演「コンビナート企業社員が語る工場夜景」では、トクヤマの福谷正明さんが「24時間365日、昼夜を問わず操業する上で工場照明はとても重要。きれいに見える工場夜景のもとで、工場を安全に運転し、生産活動に従事している人たちがいることに思いをはせてほしい」と話す。
その後行われた工場夜景紹介では、各都市をオンラインでつなぎ、観光の取り組みや情報発信について報告し交流を図った。
サミットを終え、藤井律子市長は「同じ工場夜景といっても全く違い、それぞれの魅力がある。ほかの都市とも連携しながら、周南の工場夜景を観光の核となるように努めていきたい」と話す。
開催が延期されていた大村雪乃さんのワークショップは、3月12日にされる。