周南市三丘地区にある日本料理旅館「三水園」が3月20日、オーベルジュ「Riu(リウ)」(周南市小松原、TEL 0833-91-0059)としてリニューアルオープンした。
1955(昭和30)年の三丘温泉開湯初期に温泉日本料理旅館として創業した三水園。現在は、広島の日本料理店で修業した橋本孝義さんが3代目店主兼料理長を務める。
オーベルジュは、フランス発祥の宿泊設備を備えたレストラン。「宿の料理からの脱却を目指し、ここ数年もがいてきた」という橋本さんが、日本料理をベースとした「イノベーティブな料理」を提供するオーベルジュとしてオープンした。川の流れを表現したという店名の「Riu」は、三丘地区を流れる川を表す「三水園」にちなみ名付けた。
同館フロント付近にあった喫茶スペースを改装。店舗外壁は、日本家屋になじむようコールテン鋼を使い、あえて表面をさびさせた。店内は、壁やカウンターすべてに黒く染めた和紙を貼り、赤色の間仕切り棚が際立つ仕上がりとなっている。天井にはテーブルの料理のみを照らすよう間接照明が備え付けられ、独特な雰囲気を演出している。席数は、テーブル席4席、カウンター席4席。
ディナー(予約制)は、1万1,000円と1万6,500円のコースを用意。宿泊付きのプランも用意する。
橋本さんは「食事の後は、上質な温泉を楽しんでほしい。Riuでしか味わえない料理とくつろぎの時間を提供していきたい。遠方の方にも山口の良さを伝えていけたら」と話す。