国指定有形文化財「旧日下医院」(周南市土井2)で3月20日、下松高校(下松市若宮町)美術部のアート展「こびとの隠れ家」が始まった。
作品発表を通じた地域との交流を目的に開く同展は今年で4回目。
普段は、イラスト・立体班、写真班、映像班、ダンス班に分かれて活動している同校美術部の1年、2年生生徒49人が作品を展示する。
写真班は「TopEye全国高校生写真サミット」でグランプリ(2016年)、準グランプリ(2017年)を獲得するなどの実績を持つ。
1928(昭和3)年築の「旧日下医院」は、昭和初期のモダンな洋風建築のたたずまいを残す建物として知られ、現在は、カフェ、生花店、雑貨店などがテナント入居し、ギャラリー会場としても活用されている。
同美術部部長の壱岐叶恵さんは「毎年、旧日下医院でアート展を開催しているが、今年はこの雰囲気を生かした作品を展示したいと、レトロな洋館に住んでいそうな『こびと』をテーマに大小合わせ約200点以上の作品を展示した」と話す。廊下や階段、展示スペースに「こびと」のシルエットやミニチュアの家具などで世界観を演出する。
日常の風景に隠れるこびとの写真やこびとの家、プロジェクションマッピングやホログラムを使ったダンス映像などを展示。作品を活用したスタンプラリー企画なども用意する。
壱岐さんは「こびとの世界を探検するような感覚を通じ、地域の方をはじめ、同世代の人に私たちの日頃の活動を知っていただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~18時。入場無料。3月27日まで。