周南市の遠石八幡宮境内にある遠石会館「おまいりカフェ」で7月1日、地元食材の手作りシロップを使ったかき氷の提供が始まった。
濃厚なトマトジュースが手作り練乳とマッチする「周南トマト氷」 トマトのコンポートが添えられる
同店が使う氷は、山梨県で伝統的な製氷を行う「蔵元八義(やつよし)」の天然氷。南アルプス・八ケ岳南麓の地下水をくみ上げ、冬季の自然の寒さを利用し2週間から20日間かけてゆっくり、時間をかけ凍らせた氷は、不純物が少なく気泡のない透明な氷に仕上がるという。
地元食材とのコラボレーションでかき氷をプロデュースしたのは、野菜ソムリエ上級プロ資格を持つ西川満希子さん。道の駅ソレーネ周南のレストラン「ベーカリーキッチン菜」でシェフを務める傍ら、野菜ソムリエの知識を生かし、講演や料理教室、野菜に象徴的な意味を持たせた「ヤサイコトバ」を考案するなど精力的に活動する。
提供するのは、周南市産イチゴで作ったシロップをかける「周南いちご氷」(1,200円)、戸田のふき農園が育てる高糖度トマトの100%ジュースを使った「周南トマト氷」、周南市の老舗日本茶専門店・田原清香園(せいこうえん)茶舗が監修し、高瀬の抹茶パウダーを使った「高瀬茶あずき氷」(以上1,000円)の3種類。
西川さんは「ふわふわに削った天然氷は、口溶けがとても滑らか。氷自体がおいしく地元食材のシロップとも相性が良い。かき氷が溶けた後も飲み切ってほしいので、升に入れ提供している。今後は須金のナシや大津島のスダイダイなどラインアップも増やしていきたい」と話す。
遠石会館支配人の山本康元さんは「1400年の歴史を持つ遠石八幡宮でお参りし、伝統技法で作られた天然かき氷で涼を取る。暑い夏が続くが、心と体を整えてほしい」と話す。
営業時間は10時~16時。月曜・水曜定休。