下松市などで撮影した映画「凪の島」に出演した加藤ローサさんが7月22日、ケーブルテレビ「Kビジョン」(下松市瑞穂町2)で同映画のPRを行った。
山口県の小さな島を舞台に少年少女の心の成長を描いた同映画。8月19日から、新宿ピカデリー(東京都新宿区)、MOVIX周南(下松市中央町)ほか全国順次公開する。
主人公・凪役は、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でヒロイン・ひなたの幼少期を演じた新津ちせさんが務め、凪の母・原田真央役に加藤ローサさん、凪の父・島尾純也役にチュートリアルの徳井義実さん、小学校の用務員・山村徳男役に嶋田久作さん、凪の祖母・原田佳子役は木野花さんが務める。監督は、下松市を舞台に数多くの作品を手がけてきた長澤雅彦さん。
撮影は昨年9月、下松市笠戸島深浦地区を中心に、周南市、柳井市などで行われた。加藤さんは「コロナ禍での撮影とあって、あちこち回れなかったが、撮影のない日は、はなぐり海水浴場に行き、ヨガマットを敷いておやつやお弁当を食べて過ごした。滞在先のホテルからは瀬戸内海が一望でき、やさしさに包まれているようでとても癒やされた」と振り返る。
同映画の見どころについて、加藤さんは「凪のひと夏の冒険の話ではあるが、島民一人ひとりにもストーリーがあり、傷を受け入れ一歩踏み出す様子が描かれている。島民にも注目して見てもらいたい。なじみのある風景をスクリーンで見る機会はなかなかないと思うので、地元の人にも楽しんでもらえたら」と呼びかける。
下松タウンセンター(下松市中央町)1階の海の広場では8月26日まで、映画公開記念フェスタを開催する。撮影風景やキャストのオフショットを収めた写真や衣装や小道具などを展示する。7月24日は13時から、出演者の加藤ローサさん、室積光さん、元木行哉さんのトークショーを開催する。