周南市の徳山動物園(周南市徳山)のアカゲザルに7月28日、重さ約50キロの氷で作った「ジャンボかき氷」がプレゼントされた。
動物に暑い夏を乗り切ってほしいと1963(昭和38)年に周南市の氷販売店「神代商会」が始めた夏の恒例行事。今年で60回目を迎えた。昨年から「徳山ライオンズクラブ」が行事を引き継いでいる。
当日は、同クラブが寄付した重さ約50キロの氷を使って作った「ジャンボかき氷」3個を飼育員らがアカゲザ10匹が暮らす猿山に置いた。サルは、シロップのほかスイカ、リンゴ、ミカン、ブドウ、パイナップルなどの果物をトッピングしたかき氷に我先にと群がった。
下関地方気象台によると、当日の最高気温は35度。猛暑の中、かき氷をおいしそうに頬張るサルの様子に子ども連れの来園者らが歓声を上げて喜んだ。氷に頭を突っ込んでかぶりつくサルの様子を見てうらやましそうにする子どももいた。
光市から来園したという児童は「私たちがさっき食べたかき氷の何倍も大きくてびっくりした。果物がいっぱいでおいしそう。今日は特に暑いからサルたちもうれしそう」と話していた。
同クラブの松木徹会長は「サルたちも喜んでくれたようでよかった。子どもたちの夏休みの思い出になれば」と話す。