「割烹旅館 大正館」(周南市福川2)の弁当・総菜販売スペースをリニューアルして1カ月がたった。
創業100年を超える同館。店主の松田晶子さんは「近隣のスーパーがなくなり、買い物に苦労している」と地元住民の声を聞き、2017(平成29)年11月から、週に2日のペースで総菜などを販売していた。コロナ禍の影響でスポーツ遠征や出張など宿泊利用が減ったことから、リニューアルを決意。一部改装した本館1階で7月7日、弁当・総菜の常時販売を始めた。
同館の販売スペースは、天井を取り払い吹き抜けにし開放的な空間に仕上げた。段差のあった入り口にはスロープを設置し、高齢者も入りやすくした。
定番メニューとして、日替わり弁当(600円)、スパイスカレー(730円)まぐろ漬け丼(900円)、ローストビーフ丼(1,200円)を用意。総菜メニューに、とり飯、魚フライ(以上、350円)、しょうゆバターとんてき(380円)、たたききゅうり(200円)、ピーマンとじゃこいため(220円)、肉じゃが、かぼちゃサラダ、大根の煮物(以上、230円)などを日替わりで並べる。バニラアイスがのったミルクセーキ(350円)も用意する。
松田さんは「オープンして1カ月、毎日足を運んでくれる常連さんもいる。日々の食事の手助けになれば。新館はゲストハウスとしてリニューアルを進めている。来年には新しい大正館をお見せできれば」と話す。
営業時間は11時~18時。休業日はSNSで事前告知する。