徳山動物園(周南市徳山、TEL 0834-22-8640)で9月17日、レッサーパンダの赤ちゃんの一般公開が始まる。
同園によると、ミャンマー北部から中国南部の森林に生息するレッサーパンダは、環境破壊などの影響で個体数が減少し、国際自然保護連合により絶滅危惧種に指定されているという。同園では、1988(昭和63)年から飼育を開始し、現在は6頭のレッサーパンダを育てている。繁殖数は、今回の出産で44頭目となる。
赤ちゃんの名前は「ルールー」。6月17日に「福福(フーフー)」(オス・8歳)と「ルナ」(メス・7歳)の間に生まれた。名前は同園が考えた3候補の中から一般投票で決定。「福福」と「ルナ」から一文字ずつ取った。生まれた当初の体重は100~150グラムで、現在は約1.6キロまで成長した。
ルールーは現在、ルナの後ろについて展示場に姿を現したが、まだ慣れていないのか、すぐに宿舎戻ろうとする様子が見られる。同園職員の佐藤優里さんは「まだ性格は分からないが、今のところおとなしく、母に甘える姿をよく見かける」と話す。
「国際レッサーパンダデー」となる9月の第3土曜日の17日から19日は、9時30分から自然学習館「ねいちゃる」でルールーを一般公開し、飼育員による解説を行う。以降は展示場に慣らしながら短縮公開する予定。【台風の影響により、18日は15時閉園、19日は臨時休園。17日追記】
ねいちゃる1階の「まなびルーム」では、ルールーの誕生から現在までの様子をパネルで展示する。担当飼育員しか見ることのできない貴重な瞬間が撮影されており、今年中の展示をする予定。
佐藤さんは「すくすく育って安心している。何度でも足を運んでもらい、こわごわと探検する姿など、今しか見られない様子や成長する過程を見守ってほしい」と話す。
開園時間は9時~17時。火曜休園。入園料は、大人=600円、学生=300円。