スペシャルティコーヒー専門店「Sai Coffee Roastery(サイコーヒーロースタリー)下松店」が10月7日、下松タウンセンターの星プラザ1階にオープンした。
店主の齊藤光信さんの両親が同所で営業していた、創業55年の歴史を持つ老舗カフェ「オリエンタル」の経営を光信さんが引き継ぎ、リニューアルオープンした。同店は、山口市矢原で光信さんが経営している「サイコーヒーロースタリー」の2号店としてコーヒーの提供や豆を販売する。
店舗面積は約20平方メートル。ベンチやカウンター席を合わせて約20席を用意するほか立ち飲みスタイルのスペースも用意する。コーヒーを入れるキッチンカウンターを店の中心に配置。齊藤さんは「コーヒーを入れるバリスタが主役で、ステージに立つイメージに仕上げた」と話す。
カウンター内には、2022年に開催されたコーヒーの世界大会「ワールドバリスタチャンピオンシップ」でも使われたという競技用マシン「テンペスタ」を設置するほか、ドリップ用スペース、豆の焙煎(ばいせん)度合によって使い分けるグラインダー2台などを設置する。
産地や品種、生産処理などが異なる豆を約8種類用意し、ハンドドリップで入れるコーヒー(ホット=600円~、アイス650円~)や、エスプレッソ(400円)、アメリカーノ(ホット=550円、アイス=580円)、カフェラテ(ホット=570円、アイス=600円)などを用意する。前店から引き継ぐ「オリエンタルブレンド」(400円)は、コーヒーマシンで時間を定め抽出、数量限定で販売する。このほか、抹茶ラテ、ほうじ茶ラテ、あずきラテ(以上、ホット=550円、アイス=580円)なども販売する。
店内では、プロのバリスタが大会で使用するケトルやスケールなどのコーヒー器具、萩焼のオリジナルコーヒーカップなども販売する。
光信さんは「スペシャルティコーヒーを最初に飲んだ時の衝撃と感動が忘れられず、スペシャリティコーヒー店を立ち上げた。その時の感じた感動の輪をお客さまにも伝えていきたいと思う。今後は、ハンドドリップ大会のチャンピオンや人気のバリスタを招いて教室を企画している。コーヒーを楽しむ文化を広められれば」と意気込む。
営業時間は10時~20時。