新南陽高校(周南市土井1)で1月10日、「かるた・凧(たこ)揚げ大会」が行われ、青空に約40枚の連だこが舞い上がった。
1980(昭和55)年の開校以来続く伝統行事。この日は1年生と2年生の約300人が参加した。
グラウンドでは「やまぐち凧あげサークル」メンバーの吉村誠司さん指導の下、クラスごとに作成した連だこ8組が2回に分けて揚げられた。
約40メートル続く連だこの数は約40枚。1メートル間隔で張られたたこには「成」「夢」「就」「笑」など、生徒一人ひとりが思い託した漢字を描いた。「進」の文字を書いたという生徒は「進化していく年にしたいという願いを込めた」と話す。
1年生の女子生徒は「初めて連だこを揚げたが楽しかった。途中から風が止まり、走って揚げたので大変だったが、青空にぐんとたこが揚がっていく瞬間が気持ちよかった」と笑顔を見せる。
体育館では、3年ぶりとなるかるた大会が行われた。クラスごとのチームに分かれ札を取り合う「源平戦」では、小倉百人一首の上の句を読み始めると、静かに札を押さえる生徒や相手陣地まで勢いよく札に飛びつく生徒の姿もあり、札を取るたびに歓声が上がっていた。