平生町役場で1月19日、地域創生を推進する複業アドバイザーの就任式が行われた。
同町は、2022年12月から複業人材サービスを運営するAnother works(アナザーワークス、東京都渋谷区)と連携協定を結び、現行課題のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進や広報強化のため、同社のプラットフォーム「複業クラウド」で公募した。約40人の応募があった中から、DXアドバイザーにコンサルタント会社社長の片桐新之介さんを、広報アドバイザーに東京都のデジタルマーケティング会社に勤務しながら光市に移住した池ケ谷周平さんを登用した。
課題となっているDXの方針策定や周知、広報の発信力強化や業務改善に取り組むため、6月末までの約6カ月間、2週間に1度オンラインや対面での会議を行い、アドバイザーが助言する。
浅本邦裕平生町長は「『イタリアーノひらお』のコンセプトを掲げ、特産品の開発を行っているが発信力の弱さが課題となっており、DXは今後強化しなければならない部分。複業クラウドを使用した今回の試みは県内初。民間企業のアドバイザーの方の知見をお借りし、県内のフロントランナーになれるよう取り組んでいきたい」と話す。
片桐さんは「職員や町民にDXの本質を理解していただくことが大切。DXを推進し、サービス向上と職員の負担を適正化することが本質だと考える。各地の農山漁村の支援経験からDX以外でもアドバイスできれば」と意気込む。
池ケ谷さんは「業務の現状把握をすることで課題を洗い出し、町のコンセプトを全国に周知できるようPR力を向上していければ。これまでのキャリアを生かして鮮度の高い情報を還元できるよう心がけたい」と意欲を見せる。