「周南『絆』映画祭」が3月11日・12日、周南市銀座にある休館中の映画館2館「シネマ・ヌーヴェル」「テアトル徳山I」で開催される。
脚本家・足立紳さんの自伝的小説を映画化した「喜劇 愛妻物語」
主催は、映画愛好家や地域活性化団体など有志でつくる実行委員会。2009(平成21)年から、山口県にゆかりのある映画やゲストを招き、中心商店街の活性化や映画館の復活を目指し開催している。12回目を迎える今回は「一期一映(いちごいちえい)~NEXT!~」をテーマに、5作品を上映するほか、上映作品にちなんだトークショーを行う。
上映作品は、「百円の恋」で2012(平成24)年に同映画祭が立ち上げた脚本賞「松田優作賞」を受賞した脚本家・足立紳さんが、夫婦生活を赤裸々につづった自伝的小説を自ら監督・脚本を務め映画化した「喜劇 愛妻物語」、岩手県陸前高田市の「漂流ポスト3.11」を巡るドキュメンタリー映画「歩きはじめる言葉たち 漂流ポスト3.11をたずねて」、俳優の崔哲浩さんが、監督、脚本、主演を務めた自叙伝的映画「北風アウトサイダー」、下松市笠戸島を舞台に少女の成長を描いた映画「凪(なぎ)の島」、アンディ・ラウさん主演のアクション映画「バーニング・ダウン 爆発都市」。
トークショーは、「喜劇 愛妻物語」のモデルとなった足立紳さんと晃子さん夫妻(11日10時上映後)、「歩きはじめる言葉たち」で主演を務めた俳優・升毅さんと監督・野村展代さん(11日14時30分上映後)、「北風アウトサイダー」の監督・崔哲浩さん(12日12時上映後)、「凪の島」からは監督の長澤雅彦さん(12日16時10分上映後)が登壇する。
実行委員長の大橋広宣さんは「テーマにある『一期一映』は発足時に顧問を務めた佐々部清監督の座右の銘から頂いたもの。素晴らしい映画と出合うことで、人生を見つめ直すきっかけになれば。県内で上映されていない作品もあるのでこれを機に足を運んでほしい」と呼びかける。
前売り券は、1日券=1,500円、2日間フリーパスポート=2,500円。1日券・フリーパスポートは前売りのみ。当日券は、1作品につき一般・シニア・高校・大学生=1,000円、小中学生=500円、未就学児無料。前売り券は、周南市=周南市文化会館、まちのポート、下松市=スターピアくだまつ、光市=光市民ホールなどで販売する。
各作品の上映時間はウェブサイトに掲載する。