保護猫カフェ「hina cafe」（下松市下谷、TEL 080-6303-7366）が2月22日、米川小学校跡近くにオープンした。

1階の猫ルームの様子

　猫の保護活動に取り組む北村文恵さんが営む同店。子どもの頃から動物が好きで、犬やウサギ、ハムスターなどに囲まれて暮らし、動物病院で勤務した経験もある。約6年前から猫の保護活動を行い、自宅で猫9匹と犬4匹と暮らす傍ら、もっと多くの猫を救いたいと保護猫と触れ合える猫カフェの開店を決意。看護職を退職後、動物保護団体のNPO法人「青い鳥動物愛護会」（防府市）で1年の経験を積み、オープンにこぎつけた。同店の猫の引き取りを希望する人には、同保護団体を窓口に面談やトライアル期間を経て譲渡の機会を設ける。

　同店は2階建ての戸建てを家族や友人と共にセルフリノベーション。猫との触れ合える「猫ルーム」とカフェスペースを設けた。ハンドメード雑貨も販売する。

　「猫ルーム」は、建物の1階と2階を使用。同保護団体で保護した3～8歳の猫15匹が暮らす。高い所が好きな猫が伸び伸びと遊べるよう天井を抜いて自作のキャットウオークやキャットタワーなどを取り付けた。キャットウオークの床の一部にアクリル板を使うことで、猫が歩く姿を下からのぞくことができるようにした。

　1階のカフェスペースは、アクリル板をはめ込んだ仕切りで独立させ、隣室の触れ合いスペースで過ごす猫の様子を見ながら衛生的にも安心して食事ができるようにしたという。カフェスペースのみの利用も可能。

　「猫ルーム」の利用料金はドリンクバー付きで、30分＝770円、1時間＝1,100円、2時間＝1,650円、5時間＝2,530円。3歳以上小学生以下は半額で入室できるが安全を確保するため保護者同伴が必要。3歳未満は入室不可。猫のおやつ（330円）などのメニューも用意する。

　カフェスペースで提供するランチメニューは、メインにドリンクが付く「lightセット」（770円）、メインに前菜と、デザート、ドリンクが付く「Landセット」（1,320円）、「Landセット」に猫ルームの利用1時間をセットする「hinaセット」（ドリンクバー付き、1,650円）などを用意。メインは「ボロネーゼ風トマトソースパスタ」やオムライスなどを選べる。デザートメニューはデザートとドリンクのセット「Sweetsセット」（550円）や「Sweetsセット」に猫ルームの利用1時間をセットする「cafeセット」（ドリンクバー付き、1,320円）を用意する。小学生以下には半額で提供する。

　北村さんは「保護施設から引っ越して1カ月がたつ猫たちは環境に慣れてきた。引き取り手が決まらない猫も一生、hana cafeで幸せに暮らせるようにしていきたい。猫も人もリラックスしてくつろげる自宅のような空間を意識したので、かわいい猫と共に癒やしの時間を過ごしてもらえれば」と話す。

　営業時間は11時～17時。月曜・水曜・金曜定休。当面は予約制で、予約はインスタグラムのDMや電話で受け付ける。