一般社団法人「おいでませ湯野」(周南市湯野)が7月21日、周南市の湯野温泉エリアをPRする組織「チーム湯野温泉いいゆラボ」を立ち上げた。
周南公立大学の古谷さんと日本温泉科学会の大会委員長を務める名古屋市立大学の鏡裕行教授
ラジウム泉と硫黄泉を併せ持ち、古くから湯治の湯として知られる同温泉。昨年3月には、徳山大学(現・周南公立大学)が、運動後の入浴は疲労回復とリフレッシュ効果があるという測定結果を発表した。
「おいでませ湯野」は、泉質の良さと、食や美容、自然などの魅力を掛け合わせ、「現代の新湯治」として発信しようと、湯野温泉エリアの旅館や飲食事業者、周南公立大学や周南市観光コンベンション協会など11団体で立ち上げた。
9月4日から4日間、同市内で開催される「日本温泉科学会」では、周南公立大学の学生が、温泉のPRやイベント企画を担当し、魅力を全国に発信する。
周南公立大学経済学部知財開発コース1年の古谷胡桃さん、大橋愛香さんは、「ドゥー・ユー・ノー?DO!湯野!」をキャッチコピーとした同温泉のPRポスターを制作。経済学部ビジネス戦路学科スポーツマネジメントコース3年の入江夏生さん、山下和馬さんは学会開催前の土曜・日曜(2・3日)、一般来訪者向けのイベントとして、同温泉の夜市川沿いでテントサウナ体験イベントを開く。
「おいでませ湯野」代表で「紫水園」社長の西田宏次朗さんは「来年3月には、国民宿舎湯野荘跡に、露天風呂や飲食ができる日帰り入浴施設のオープンを予定している。全国から温泉研究者や評論家などが集まる機会を有効に活用し、地域の魅力を発信していきたい」と意気込む。