周南公立大学のカーボンニュートラル啓発活動「ブルーベリーカーボンプロジェクト」のキックオフイベントが8月23日、徳山動物園で行われた。
同大学のSDGsに取り組む1・2年生約100人が地元企業や団体と共同で進める同プロジェクト。ブルーベリーの植樹を通じて、2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を啓発するとともに、参加企業や団体と交流を図り若者の定住につなげるのが狙い。
実行委員会によると、ブルーベリーは、プランターなどでも育てられ、実がなることで家族や友人と一緒に楽しめることから選んだという。周南市が干潟の保全活動を通じ、アマモなど海の植物が二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」に取り組むことから、連想させる「ブルーベリーカーボンプロジェクト」と名付けた。
この日はキックオフイベントとして、同動物園のシンボルツリーとなるようにとブルーベリーの苗木20本を、藤井律子周南市長と長畠和彦園長に贈呈し、プランターに植樹した。
経済学部2年生で同プロジェクト実行委員長を務める西部晴香さんは「学生でもできることとして、周南市の課題でもあるカーボンニュートラルと人口減少の啓発活動に取り組む。当プロジェクトを周南だけでなく、山口県、全国に広げていきたい」と意気込む。
同実行委員会では今後、ブルーベリーの植樹を周南公立大学内で毎年行い、収穫体験やブルーベリーを使った商品開発などにつなげていく方針という。