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周南「山縣本店」に新商品 クラフトジンとイチゴリキュール、市に完成報告

クラフトジンとイチゴリキュールを手にする山縣俊郎社長(右)と山縣美佐子専務(左)

クラフトジンとイチゴリキュールを手にする山縣俊郎社長(右)と山縣美佐子専務(左)

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 酒造会社「山縣本店」(周南市久米)が11月8日、新商品のクラフトジン「89GIN(はくジン)」とイチゴリキュール「いちごのほっぺ」完成報告のため周南市庁舎を訪問した。

クラフトジン「89GIN(はくジン)」

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 1875(明治8)年創業の同社。代表銘柄である2019(平成31)年に復刻した創業時の銘柄「防長鶴(ぼうちょうつる)」をはじめ、日本酒の「かほり」や「毛利公」、梅酒や芋焼酎製造も手がける。日本酒の原材料には、県産の酒米「山田錦」や県独自酒米の「西都の雫」などを使う。

 「89GIN」(500ミリリットル入り=3,520円)は、農事組合法人「ファームつるの里」(周南市八代)栽培の山田錦を使った米焼酎をベースに、ジンのフレーバーに欠かせないジュニパーベリーという針葉樹の実と、同蔵の畑で栽培したレモンを使う。アルコール度数は40度。商品名について、山縣美佐子専務は「米作りには88回の手間がかかるといわれている。さらにひと手間かけてジンを作ったことから名付けた」と話す。

 山口県産イチゴ「紅ほっぺ」の果汁を20%使っているという「いちごのほっぺ」(500ミリリットル入り=1,760円)は、着色料、香料、保存料を使わず、酒が苦手な人にも手に取ってもらえるようにとアルコール度数を低めの7%に仕上げたう。ロックやソーダ割りのほか、ミルク割りもお薦めという。

 この日、周南市役所を訪れ、藤井市長に新商品の完成報告を行った、山縣本店の山縣俊郎社長と山縣美佐子専務、「ファームつるの里」の仁多新太郎事務局長、商品化をサポートした周南地域地場産業センターの職員は、藤井市長に89GINといちごのほっぺ開発の経緯や商品の特徴などを説明した。

 山縣専務は「コロナ禍で日本酒の製造量が減った2021年から取り組んだ商品がやっと形になり、新しい酒にチャレンジできたことがうれしい。米、レモン、イチゴと山口県産にこだわった。自宅でゆっくり落ち着きながら飲んだり、親しい友人との集まりで楽しく飲んだりと、おいしさを味わってほしい」と笑顔を見せる。

 共に200本限定販売商品。周南市内の酒小売店や道の駅「ソレーネ周南」、下松市の国民宿舎「大城」などで販売する。

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