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JR西日本が光市で線路保守の見学会 昼間作業で効率化と担い手確保目指す

レールを持ち上げる「山越器」で500メートルのレールを一気に移動する様子

レールを持ち上げる「山越器」で500メートルのレールを一気に移動する様子

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 JR西日本中国統括本部が11月13日、島田駅(山口県光市上島田4)近くで、近隣自治体職員や高校教員を招き線路保守工事見学会を行った。

鉄道線路の保守工事 レールの繋ぎ目に鉄を流し込み溶接する様子

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 労働人口減少に伴う作業員確保と工事の効率化、リスク低減のため、列車を運休し、昼間時間帯の鉄道設備保守工事を行っている同社。見学会は、地域住民に理解を求めるとともに、将来の担い手確保を目的に初開催した。

 この日の工事は10時から15時まで、柳井・下松駅間上下線9本を運休して行った。レールの損傷に伴う交換で、同社とグループ会社など7社作業員80人が対応した。参加した、光市、下松市、周南市、田布施町の職員と下松工業高校の教員の7人は、500メートルのレールを一気につり上げ新旧のレールを交換する様子や、ボルトでレールを締結する様子、レールのつなぎ目に鉄を流し込み溶接する様子などを見学した。

 JR西日本徳山保線区の加島敏博区長は「夜間の作業では、2時間程度、短い距離に分けて作業する必要があり、これまでだったら約1カ月の期間を要した。昼間運休を伴うことで、長い作業時間が確保でき、500メートルの長いレールに交換することで、安全性が向上し、乗り心地もよくなる。ご迷惑をお掛けするが、働き方を現代のスタイルに合わせることで、将来を担う働き手の確保にもつなげていきたい」と話す。

 下松工業高校で進路指導を担当する嶋村秀司さんは「多くの人が無駄なく、流れるように作業を進めていくことが素晴らしい。線路の保守には、計画を立てる人、作業する人、線路やボルトを作る人など、多くの人が連携することで成り立っている。学生にも、いろいろな現場を見たり、興味を持ったりしながら進路を考えてほしい」と話す。

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