徳山小学校の6年生児童が1月30日、酒かすを使ったスイーツを酒蔵「はつもみぢ」(周南市飯島町1)で店頭販売した。
総合学習の授業で「周南市のSDGsを考える」をテーマに食品ロスについて学んだ同児童たちは、多くの人にSDGsや食品ロスについて考えてもらおうと、昨年9月から約3カ月をかけ、はつもみぢの酒かすを使ったスイーツの商品開発を行った。
児童たちは購買層を定めながらメニューを考案。試作を重ね、酒かすの風味を感じられるように仕上げたという酒かすパウンドケーキ、黒かすパウンドケーキ、酒かすぬれせんべい、酒かすチップス(以上150円)の4品を完成させた。パッケージやチラシは、プロのデザイナーからアドバイスをもらいながら作成した。
この日は、児童約20人が交代しながら店頭に立ち、保護者や一般客に商品を販売した。各商品のレシピや酒かすの活用方法、食品ロスの取り組みなどをまとめたパンフレットも合わせて配布した。
客の呼び込みを担当した安部享さんは「お客さんと話せて楽しかった。喜んでくれたのでうれしい」、パッケージなどを担当した橋本佳音さんは「食品ロスや環境問題が少しでもなくなって、明るく楽しい未来が待っていたらうれしい」と話す。
2月1日・13日・15日(14時~15時30分)も同校児童が店頭に立ち販売を行う。商品の売り上げ金は令和6年能登半島地震被災地支援の義援金に充てるという。