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岩国のラーメン店「らあめん彩龍」が後継者募集 「熱きハートを持つ人に」

「らあめん彩龍」店主の森本照文さん

「らあめん彩龍」店主の森本照文さん

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 ラーメン店「らあめん彩龍」(岩国市周東町)が現在、後継者を募集している。

入り口に掲示する貼り紙

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 現在75歳の森本照文さんが店主を務める同店。森本さんは福岡県久留米市のラーメン店で修業を積んだ後、54歳で山口県に帰郷し2002(平成14)年1月に同店をオープンした。

 席数は48席。メニューは、ラーメン(770円)、ネギラーメン、背油ラーメン、キムチラーメン(以上、900円)、ラーメンとライスが付くギョーザ定食(1,290円)、からあげ定食(1,300円)、チキン南蛮定食(1,350円)、アジフライ定食(1,170円)、牛カルビ定食(1,380円)など。

 来店客の8割が注文するという一番人気メニューは、ラーメンとチャーハンの「コンビ」(1,430円)だが、森本さんは長年のチャーハン作りで、指、腰、肘を痛め、これまで手術を3回繰り返したという。

 店内で、ドアや券売機近くに張り紙で「すみません。心のある方は、チャーハン1つを2人で食べ少なくお願いします。愛を下さい」「ネェネェ オヤジが今度はヒジが痛いらしい。フライパンの振りすぎだろう。今日はチャーハンを控えてやろう。きょうはラーメンとギョーザ」とお願いをしてきた。ユーモアのある張り紙の文言から、テレビ番組で「チャーハンを作りたくない店主」として紹介され話題を呼んだこともある。

 森本さんは昨年、家族と相談し、75歳になったら店を閉めようと決意。今年4月6日に同店のインスタグラム動画で「久留米から帰って来て22年がたった。限界が来た。ラーメンに熱きハートを持った人に譲れたらもう最高です」と発表。現在、情熱ある後継者の出現を待っている。

 森本さんは「お客さまにおいしいものを食べてほしいと、こだわりを持って作ってきた。おいしいものを提供すれば必ずお客さまはついてきてくれる。家族で一生懸命働いてくれる人にのれんを託したい」と話す。

 営業時間は11時~14時。金曜、土曜、日曜のみ営業。後継についての問い合わせは同店のインスタグラムで受け付ける。

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