企画展「はにわと下松 古代のロマン展2024」が10月30日、下松タウンセンター「キラル」(下松市中央町)で始まった。
下松市制施行85周年を記念して、市と市教育委員会、下松商業開発が主催するイベント。2020年の発掘調査で天王森古墳から出土し、復元された埴輪(はにわ)を展示するほか、トークショーやワークショップなどを開く。
展示する埴輪は、今年復元され、初の一般公開となる盾形埴輪2体のほか大刀形埴輪や家形埴輪、円筒埴輪、県内初出土の巫女(みこ)埴輪の合わせて6体。
4月、下松市教育委員会に文化財専門職員として着任した林弘幸さんは「天王森古墳の埴輪は、大阪にある大王(天皇)の墓から発見された埴輪と似た製法が見られる。下松には当時、中央に強い影響力を持つ人物が住み、作らせたと考えられる。下松の住み良さやものづくりの歴史が古代から続いていたことを証明できるかもしれない。6体そろった見応えのある展示を見てほしい」と話す。
11月1日からは、市内の幼稚園児・保育園児が作った「オリジナル埴輪」を展示。センターホール入り口には、古墳時代の衣装を着て撮影できるフォトブースも用意する。
11月2日には、天王森古墳の調査にも携わる花園大学教授の高橋克壽さんをゲストに迎えるトークイベント「はにわミーティング」や「古代の王様」に扮(ふん)した林さんと子どもたちが登場するセレモニー、クイズ大会「はにわクイズ」などを行う。
開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。11月6日まで。