
「喫茶ミューク」(周南市土井2)が3月20日、国指定有形文化財「旧日下医院」の1階にオープンした。
マスカルポーネとイチゴソースの「のっけトースト」とジンジャーシロップカフェオーレ
店主の高橋里枝さんは2009(平成21)年から約15年間、自家焙煎(ばいせん)コーヒー専門店「コーヒーボーイ」に勤務し、下松店の店長などを経験。2022年からは副業として「mjuk.(ミューク)」の屋号でキッチンカー営業を始め、各地のイベントに出店してきた。「ゆっくり座ってコーヒーを楽しめる空間も提供したい」との思いから、独立して実店舗を構えた。
1928(昭和3)年に医院として建てられた同施設は、現在、雑貨店やアパレルショップなどが入る複合施設として活用されている。出店場所は、おむすび専門店跡。店内は建物の趣を生かし、カウンター席5席とテーブル席12席を設ける。窓辺には、キッチンカーで使っていたのれんや食器、本、花瓶などを飾る。
コーヒーはハンドドリップで提供。豆は県内外の焙煎士から直接仕入れたものを使い、「焙煎する人の思いも一緒に届けられたら」と高橋さん。コーヒーはいれ方によって味が変わることが魅力だといい、「お客さんの好みに合わせて試行錯誤するのが楽しい」と話す。店名の「ミューク(mjuk.)」はスウェーデン語で「やわらかい」の意味。「ふわっとした味わいのコーヒーを届けたい」との思いを込めたという。
メニューは、ブレンドコーヒー(ホット=540円、アイス=560円)、ストレートコーヒー(ホット=580円、アイス=600円)、カフェオレ(580円)、ジンジャーシロップ入りカフェオレ(600円)、クリームオレ(680円)などのドリンクのほか、バタートースト(360円)、チーズトースト(400円)、のっけトースト(450円)などの軽食、自家製のプリン(320円)、チーズケーキ(420円)も用意する。
高橋さんは「建物の雰囲気を感じながら、穏やかなコーヒータイムを楽しんでもらえたら」と話す。
営業時間は11時~19時。火曜・第3水曜定休。