学ぶ・知る

周南でJブルークレジット報告会 大島干潟の保全活動でCO2吸収

周南市Jブルークレジット報告会の様子

周南市Jブルークレジット報告会の様子

  • 2

  •  

 「令和6年度周南市Jブルークレジット報告会」が6月13日、周南市役所(周南市岐山通)で行われた。

大島干潟での現地視察の様子

[広告]

 Jブルークレジットは、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(以下、JBE)が、海藻や干潟などの海洋生態系に吸収・固定されたCO2を「ブルーカーボン」として認証し、排出権として販売する制度。購入者は、自社の排出量のオフセットや地域の環境保全活動を支援につなげることができる。

 周南市と大島干潟を育てる会、山口県漁業協同組合周南統括支店は、大島干潟および戸田漁港津木地区で藻場の保全活動を行い、2023年10月から1年間で95.6トンのCO2を吸収。JBEの認証を受け、クレジットとして16の企業・団体に販売した。

 報告会では、藤井律子市長によるあいさつのほか、大島干潟を育てる会による活動報告、クレジット購入者のスピーチなどが行われた。購入企業・団体は、飯野海運、出光興産徳山事業所、エコー、五洋建設、シーゲートコーポレーション、周南公立大学、中電技術コンサルタント山口支社、東亜建設工業中国支店、東京久栄、東ソー、トクヤマ、日本精蝋徳山工場、日本ゼオン、保土ヶ谷化学工業南陽工場、レゾナック徳山事業所、山口県環境保全事業団。

 報告会後は大島干潟の現地視察が行われ、クレジット購入企業や関係者らが藻場の保全状況やアマモの生育の様子を確認した。

 大島干潟を育てる会の山口博光事務局長は「Jブルークレジットの仕組みによって活動の幅が広がり、生態系が豊かになっているのを実感している。アサリの収穫量増加や念願だったカキの試験養殖などにも取り組み、メンバーの士気も高く活動できている。豊かな海を次世代につないでいきたい」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース