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光の老舗日本料理店が移転 室積漁港で水揚げされた魚介をメインに

店舗外観の様子

店舗外観の様子

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 光市室積の日本料理店「かな久(きゅう)」(光市室積3、TEL 0833-78-0330)が9月2日、早長八幡宮近くに移転オープンした。

店内の様子 伊藤若冲のびょうぶも

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 1854年(安政元年)生まれの初代、今本久松が創業した老舗旅館が発祥の同店。現店主は5代目の今本鐵彦さん。料理専門学校を卒業後、大阪の日本料理店や石川県の旅館で修業、12年前にUターンした。3年前に宿泊業を休業し、日本料理店として室積5丁目で営業を続けていたが、今年4月に休業し移転準備を進めてきた。

 新店舗は明治時代に建てられた古民家を改装。店内は、伊藤若冲のびょうぶが飾られ、明治から昭和初期の建具や調度品を使うなど純和風のたたずまいながら、白い壁にダウンライトや間接照明を取り入れたモダンなスタイルに仕上げた。席数は最大16席のテーブル席と、4人用と2人用を2室の計3室の個室を用意する。

 メニューは、同店近くの室積漁港で毎朝、店主自ら目利き、買い付けを行う魚介類を中心とした会席料理を用意。料金は、昼の部=2,000円~4,000円、夜の部=3,000円~5,000円。ドリンクは「雁木(がんぎ)」「金雀(きんすずめ)」「金分銅(きんふんどう)」など県東部の酒蔵を中心に、日本酒(1合1,200円~)、ビール、焼酎、ジュースなど取りそろえる。

 取材日の昼の部2,000円のコースでは、マツタケとほうれん草のおひたし、カワハギの冷やし蒸しなどの先付け八寸、ハモやカナガシラ、サワラなどの造り、イチジクの甲州煮、汁物、デザートにほうじ茶のかるかんなど。メニューは2週間ごとに変更する。

 今本さんは「その時々の旬の食材とともに、室積の新鮮でおいしい魚料理を楽しんでほしい」と話す。

 営業時間は11時30~15時、18時~21時。水曜定休。

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