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下松の映画祭で「カメラを止めるな!」 ゾンビコンテストでは上田監督の演技指導も

ゾンビコンテスト参加者と上田監督(手前)

ゾンビコンテスト参加者と上田監督(手前)

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 複合商業施設「ザ・モール周南」(下松市中央町)で7月27日、「星ふるまちの映画祭 2018夏」が開催された。

ゾンビメークコンテストグランプリの小学生の田辺啓一さん

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 当日は、上田慎一郎監督の映画「カメラを止めるな!」が無料上映された。話題作の県内初上映とあって約600人の観客が詰めかけた。

 同映画は、製作費約300万円という低予算で作られたゾンビ映画。撮影スタッフらが山奥の廃虚でゾンビ映画を撮影中、本物のゾンビに襲われながらも37分ワンカットで撮り続けたゾンビ映画とその舞台裏を描くホラーコメディー。6月23日に東京都内のミニシアター2館で公開後、SNSを中心に口コミで話題となりシネマ・コンプレックスのTOHOシネマズ日比谷など、全国98館(7月27日時点)での上映が決定するなど広がりを見せている。

 同施設駐車場内には、横幅7メートル、縦幅4メートルの巨大スクリーンを設置。笠戸島の特産品を販売する「深浦海鮮屋台」などのグルメブースや縁日コーナー、同映画にちなんだ「ゾンビメークコーナー」などが出店された。

 上映前のゾンビメークコンテストには、18人が参加。参加者それぞれがメークのポイントをアピールし、上田監督からは、ゾンビの演技指導が行われた。コンテストでは、小学生の田辺啓一さんと「ありよしまなみ」さんのゾンビを演じる表情が評価され、グランプリと上田監督賞を受賞した。

上映前の監督あいさつで「この映画は2度はじまるので、席を立たないで」と始まった同映画。前半のゾンビ映画では、子どもたちが怖がる様子もみられたが、物語が進むにつれ笑い声も起き、終了後は大きな拍手に包まれた。

 上演後、上田監督は「これまで満席続きで、お客さんと一緒に観覧することはできなかったが、今日は上映中、ずっとお客さんの様子を見させていただいた。お子さんも含め、みんなが体を前にして笑っている様子をみて、胸が熱くなり、本当にこの作品をつくってよかったと感じた」と話す。

 「県内(下関市)の上映も決定しているが、ここの映画館(ムービックス周南)でも上映してほしい。見ている人はまだまだ少ないので、これからも応援していただけたら」とも。

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