下松市笠戸島はなぐり海水浴場 で8月26日、「笠戸島イカダまつり・第29回笠戸島マリンイカダレース」が開催され、県内外から参加した51艇320人が熱戦を繰り広げた。
毎年8月の最終日曜日に開催し、下松の夏の風物詩として知られる同大会。下松商工会議所青年部を中心する同実行委員会が主催する。
笠戸島は、平成30年7月豪雨災害で、県道が土砂で寸断され、島の中南部の世帯が一時孤立などの被害が発生。現在も復旧作業が進む中での開催となった。河本寛之実行委員長は開会式で「地元の方々や関係各所のご理解、ご協力のもと開催することができた。元気づけの意味も込め、思いっきり楽しんでほしい」とあいさつした。
手作りいかだのアイデアや飾り付けを評価するデザイン部門では、ボルトと鉄道車輪で創立100周年を表現した「兵庫ボルト」や、スペースシャトルをいかだに載せた「下松工業高校定時制」が注目を集めるなか、製作に2カ月を要し、ドクターヘリをいかだに載せ、救急医療のコスプレで審査に臨んだ「ありのままの登山部」(下松市)が優勝、賞金10万円を手にした。
大城岬までの往復約1.5キ口のスピードを競うタイムレース部門では、下松市米川地区の5家族でチームをつくる「米川ウルトラ10兄弟」が15分39秒のタイムで優勝。5連覇を狙う「中電プラント・CPC1」(柳井市)を、わずか3秒の差で阻止した。キャプテンの伊藤浩徳さんは「気合いと6人の団結力が勝因。昨年の悔しい思いを果すことができた」と息を弾ませた。