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周南・三丘に地域交流スペース「三丘文庫」 パン販売や音楽イベントも

店主の徳永さん

店主の徳永さん

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 パン販売などに加え、本・音楽が楽しめる地域交流スペース「三丘(みつお)文庫」(周南市小松原、TEL 0833-91-0320)が1月27日、三丘地区にオープンした。

地域交流スペース「三丘文庫」外観

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 約60平米ある店内では、山口県産小麦「せときらら」を使ったパンを不定期で販売。カウンターではセルフサービスのコーヒーも販売しており、テーブル席や畳のスペースで飲食もできる。本棚には小説や専門書など約800冊が並び、音響設備が整ったステージでは音楽イベントの開催やスペースの貸し出しも予定している。

 店主の徳永豊さんは、元市立図書館館長。退職後は同場所で70年以上営業していた酒販店「徳永酒店」を引き継ぐ。徳永さんは2003年に山口大学農学部の高橋肇教授らと「三丘パン研究会」を立ち上げ、山口県産小麦「せときらら」を使ったパン作りに取り組む。2018年3月、同店の閉店を機に店舗1階部分の改装に踏み切った。

 オープン初日の27日は、開店前から多くの地元客が訪れにぎわいを見せた。店内には「ライ麦&モッツアレラのバケット」(300円)や「三丘食パン」(ハーフ、250円)、アンパン、チーズパン、クリームパン、ウインナーパン(以上200円)などが並び、15時前に完売した。

 子どもと一緒に訪れた30代女性は「近所の人と集まれるおしゃれな場所ができて増えてうれしい。今後もどんなイベントがあるのか楽しみ」と話す。

 徳永さんは「山口は、地元産小麦100%で給食パンを作っている数少ない県として、そのおいしさを伝えたいと研究会を立ち上げ、15年がたった。これまでは、イベント時のみの販売だったが、店でも買えるようになったのでいろんな人に味わってほしい。本や音楽を楽しみながら地域の人たちがくつろげる場所になれば」と意気込む。

 営業日やイベント情報は、フェイスブックやインスタグラムで告知する。

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