山口県下松市笠戸島のアウトドア施設「笠戸島家族旅行村」で11月26日、地元食材を使ったアウトドア料理教室「くだまつアウトドアクッキング」が開かれた。
下松商工会議所や下松市、地元の企業、農業・漁業関係者らでつくる「くだまつブランドプロジェクト委員会」が主催、景観や食材など地域資源の活用と情報発信を目的に開催したイベント。東京で雑誌やイベントで活躍するアウトドア料理研究家でフードスタイリストの高松美里さんを講師に招き、県内外から集まった30人が受講した。
受講者らは、高松さんから下松産のタコとキノコ、来巻ニンニクを使ったアヒージョ(スペイン料理・オイル煮)や笠戸ヒラメを使ったアクアパッツァ(イタリア料理・煮込み)の料理方法や盛り付けなどスタイリングを学ぶ。その後グループに分かれ、さまざまに並べられた地元食材やウッドボードや食器など小道具の中からそれぞれ選択、アレンジを加えながら調理、スタイリングを行う。イベントを通じて撮影した写真はインスタグラムやフェイスブックなどのSNSを使って発信する。
ほかにも「ワタリガニと車エビのパエリア」や「笠戸ふぐのカルパッチョ」、「来巻産ブルーベリージュース」など下松産の食材を使った料理を堪能した。参加者らは「下松にこんなに良いロケーションや豪華な食材があることを知らなかった。料理方法も簡単だったし、ちょっと手を加えることでいつもと違うアウトドア料理ができるので実践してみたい」と話す。
同委員会の山下圭三委員長は「盛り付けや会場の演出方法を学ぶだけで景観や食材の価値が高まることが分かった。もっと磨きをかけて笠戸島の魅力を発信していきたい」と抱負を話す。同委員会では同イベントの様子や開発したメニューや観光情報をを冊子にまとめ、観光施設やアウトドアショップなどでの配布を予定している。