周南地域の高校生5人が現在、音楽イベント「Re:AL(リアル)」開催に向け地元企業と共同で準備に励んでいる。
音楽ライブ運営を通じ、高校生が社会の仕組みや資金の流れを学ぶ機会を創出しようと、光丘高校2年生の玉那覇莉子さん、田崎陽真莉さん、下松高校3年生の髙松志帆さん、山本千尋さん、河嵜七海さんが主体となり、保険代理店「『縁』ほけんやkansha」、イベント企画会社「FROM STRING (フロムストリング)」と共同で開催に向け取り組む。田崎さんは「チケット代やイベント名、ステッカーデザインなど決めることが多く、頭をフル回転している」と話す。
イベント当日は、2000(平成12年)年生まれの女性アーティスト・吉田凜音さんが出演する。高校生の取り組みに共感し、山口県での初ライブを開催することになった吉田さんは「山口県に行くことを楽しみにしている。皆さんにも盛り上がっていただけたら」と来場を呼び掛ける。
実行委員会では現在、クラウドファンディングで支援者募集も行っている。集まった資金は、9月29日にライブハウス「周南RISING HALL」(周南市銀南街)で行われる音楽イベントの会場費や出演費、運営費に充てる。目標金額は70万円。募集締め切りは8月25日23時59分。
「一人でも多くの地元中高生にライブを体感してほしい」との願いから、目標金額達成で周南地域の中高生50人を無料招待、100万円達成で山口県内の中高生100人を無料招待する。支援者のリターン品として、優先入場券や吉田さんのサインデザイン入りステッカーとシリコンバンドを用意する。「ふるさと応援プラン」として、ジェラート専門店「ジェラテリア クラキチ」のジェラートセットや周南地域の特産品なども用意する。
玉那覇さんは「ライブは福岡や広島での開催が多く、山口は通過点になりがち。ライブを成功させて山口を盛り上げたい。山口の良さを知ってもらえる機会にもなれば」と意気込む。