周南市の徳山動物園(周南市徳山)のアカゲザルに7月26日、重さ30キロのかき氷がプレゼントされた。
周南市内で氷販売業やかき氷店を営む「神代商会」が、動物たちに暑い夏を乗り切ってほしいと行っている夏の恒例行事。1963(昭和38)年より、ホッキョクグマに氷の塊をプレゼントしてきたが、2016(平成28)年に同園唯一のホッキョクグマ・ユキが死亡したことから、翌年よりアカゲザルへかき氷をプレゼントしている。
この日は、猿山に暮らすアカゲザル11匹が待ち構える中、飼育員が合計約30キロの「超ビッグサイズのかき氷」2個を用意。普段味わえない甘いシロップと、スイカやリンゴ、ブドウにパイナップル、グレープフルーツなど大好物の果物がトッピングされたかき氷に、サルたちはわれ先にと群がった。おいしそうに頬張るサルたちの様子に、子ども連れの来園者らは歓声を上げて喜んだ。
当初、同イベントは19日を予定していたが、雨のため同日に延期された。24日、福岡管区気象台が、山口県を含む九州北部地方の梅雨明けを発表。例年より5日、昨年より15日遅い梅雨明けとなった。
下関気象台によると、この日の最高気温は31度。神代政和社長は「梅雨が明けて本格的な夏がやってきた。サルたちが冷たい氷を手で触ったり口に入れたりして喜ぶ姿を見て、よかったなと思った。せっかく長いお付き合いをさせてもらっているので、できる限り続けていきたい」と話す。
かき氷のプレゼントは翌27日・28日にも予定。13時30分~。入園料は、大人=600円、学生=300円。