今年7月から始まった下松市のふるさと納税返礼品が12月に入り、申し込み件数のペースがさらに上がっている。
ふるさと納税制度は「生まれ育ったふるさとや応援したい自治体にに貢献したい」という気持ちを形にする仕組みとして創られた制度。下松市では同制度を生かし2008年から「下松市ふるさと寄附金」をスタート。「都市と自然のバランスのとれた住みよさ日本一の星ふるまち」を目指し、地域や商工業の活性化や子育て・福祉の充実などに活用してきた。これまで寄付に対する返礼品の贈呈は行っていなかったが、今年7月から市の魅力や特産品のPRとふるさと納税の増額を図るため返礼品を導入した。
下松市企画財政課ふるさと納税を担当する大西汐美さんは「返礼品がスタートした7月から申し込みが順調に増え、12月13日現在で68件・220万円と2015年度(23件・74万円)の3倍に近い数字になっている」と話す。12月までに行った寄付金が税控除の対象となるため「今月に入ってさらに申し込みのペースが上がっている」とも。
申し込みの多い返礼品は「米川産こしひかり」「笠戸ひらめお刺身」、下松名物の牛骨ラーメン「紅蘭の中華そば(4人前)」など。旬を迎え10月から申し込みがスタートした山口県名物でもある「下松産とらふぐお刺身」も増えているという。
大西さんは「下松市の知名度はまだ低く『くだまつ』と読めない人も多い。ふるさと納税をきっかけに興味を持っていただき、市の魅力や特産品などを情報発信できれば」と寄付を呼び掛ける。
申し込み方法は下松市ふるさと寄付金公式ホームページの「申込フォーム」と「所定の申込書」を利用する2つ。入金方法は「クレジット」「コンビニ振り込み」「郵便振替」の3種類から選べる(申込書の利用と郵便振替による入金方法の年内の受付は終了)。詳しくはホームページで確認できる。