日立製作所笠戸事業所につながる専用線を持つ「下松(くだまつ)駅」(山口県下松市駅南1)から1月10日、西武鉄道の001系電車「Laview(ラビュー)」が甲種輸送された。
昨年3月16日に運行を開始した西武鉄道の新型特急電車。「今までに見たことのない新しい車両」をコンセプトに、建築家・妹島和世さんがデザインを監修。都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込むデザインを目指し、車体はシルバーで塗装、先頭車両には国内初となる大きな三次元の曲面ガラスを採用した。
この日は、11時過ぎに下松駅に到着。ホームでは鉄道ファンや乗客らがスマートホンやカメラで特徴ある車両を写真に収めていた。東京から訪れたという西武鉄道ファンの男性は、「山口県で製造された車両が、多くの人々の協力を得てはるばる埼玉まで移動する。このストーリーを大切にしたい。ラビューの出荷は最後と聞いているので、山口の風景に溶け込んでいる様子を撮影できれば」と話した。