JR徳山駅近くで昨年末まで営業を続けていた大衆居酒屋屋台「まるとく」が1月6日、路面店(周南市みなみ銀座1、TEL 0834-34-0109)での営業を始めた。
駅前広場の整備に伴い、みずほ銀行徳山支店前で40年近く続けてきた屋台での営業を昨年12月30日で終了した同店。場所を、みなみ銀座商店街の入り口近くのテナント1階に移し、営業を再開した。
84歳の店主、河本美智子さんは「屋台営業の終了は寂しいが、いいお客さんに巡り会えたことが幸せ。長い間営業していると出会いや別れ、いろいろな人生の岐路に立ち会うこともある。出張で徳山に立ち寄った時や報告に一杯ひっかけに来たと顔を出してくれることがうれしい」と話す。
席数はカウンター10席、テーブル8卓40席の計50席。プロレスラーや芸能人のサインや屋台の懐かしい写真などが並ぶ店内。おでん鍋や焼き場を用意し、カウンター越しにスタッフと会話を楽しむスタイルは屋台時代と変わらない。「屋内なので冷暖房が付き、トイレも近くなり女性も入りやすくなった」と河本さん。
河本さんのお薦めメニューは「ネギ焼き」(550円)や手作りのキムチやチャーシュー、野菜を炒めた「キムチポッカ」(以上600円)。「まるとくラーメン」(600円)や「キムチラーメン」(650円)などラーメン7種類と厚揚げ、大根、野菜のかき揚げなど20種類(100円~300円)のおでん、鉄板焼きや焼き鳥など50種類以上をそろえる。
「味はもちろん、メニューや価格は屋台時代から変わらない。これからもフラッと立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。
営業時間17時~翌2時。