日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)で製造された相模鉄道(神奈川県横浜市)の新型車両「20000系」が7月27日、下松駅から神奈川県海老名市の「かしわ台車両センター」に向け甲種輸送された。
2017年に100周年を迎えた相模鉄道が進める都心直通プロジェクトの一つ、「相鉄・東急直通線」用の車両として開発された同車両。第1編成は2017年(平成29年)7月31日に同事業所から輸送され、2018年(平成30年)2月11日に営業を開始している。同鉄道のイメージカラーである濃紺色「YOKOHAMA NAVYBLUE(ヨコハマネイビーブルー)で塗装された車両は、鉄道愛好者団体「鉄道友の会」が選定する「2019年ローレル賞」や「グッドデザイン賞(2018年度)」を受賞するなど高い評価を受けている。
今回、第2編成目として甲種輸送された1編成10両は、11時ごろ、日立製作所への専用線を持つ下松駅に登場。あいにくの雨にもかかわらず駅や沿線には、鉄道ファンら十数人が駆け付け、熱心に撮影する姿が見られた。
相模鉄道によると、同車両は2023年度までに計16編成の導入を計画しているという。相鉄・東急直通線は、2022年度下期に開業を予定。新幹線が止まる新横浜や渋谷など東京都心部への直接乗り入れが可能となり、利便性の向上や所要時間の短縮などに期待が高まっている。