地域の社会問題を解決するソーシャルビジネスの事業プランコンテスト「さいきょうS1グランプリ」の最終プレゼンテーション会が9月10日、周南のホテル「ザ・グラマシー」(周南市桜馬場通)で行われた。
ビジネスの手法によって地域課題・社会課題の解決を目指すことを目的に西京銀行と山口県が開催する「さいきょうS1グランプリ 2016」。セミナーや個別相談会を重ねてプランニングされた21件の事業計画書の中から審査選考されたファイナリスト9団体による公開プレゼンテーションが行われた。
4回目となる今大会に周南地域からも、音楽を軸とした地域振興、教育、観光など新たな人の流れを創るライブイベントを企画するFROM STRING代表の上原喜行さん、移動販売車によるコミュニティーカフェの開催をきっかけに「買い物弱者」「地域の高齢化・コミュニケーション不足」などの地域課題を解決するスミヤの澄村知宏さんが参加した。
グランプリを獲得したのは、「みかんの島から、アボカドの島へ」を発表した光市出身で現在愛媛大学農学部1年生の橋堀亮太さん。祖父の持つ周防大島のミカン畑で温暖化にも対応でき、付加価値の高い国産アボカドの栽培、加工品の製造など6次産業化を目指す。島の新しい特産物として生産・販売することにより地域の活性化を後押ししたいとプレゼンテーションに臨んだ。
現役大学生によるグランプリ受賞(賞金30万円)は今回が初めてで、中山間地域振興賞(10万円)、観覧者が選ぶMVPプレゼンター(5万円)と合わせトリプル受賞となった。準グランプリ(10万円)は、子どもたちの発達支援、学習支援を行うNPO法人「山口発達臨床支援センター」川間弘子さんが受賞した。