笠戸島の魅力を体験する「笠戸島満喫ツアー」が10月17日・18日、下松市の笠戸島家族旅行村などで開催された。
主催は下松商工会議所。瀬戸内国立公園内にある自然豊かな笠戸島と「笠戸ひらめ」など特産品を生かした観光商品を開発し、持続可能な地域社会と経済の活性化を図ろうと開催。環境省の補助事業「国立・国定公園への誘客の推進事業」を活用し、JTB山口支店(山口市)がツアー企画などを担当した。
ツアーには県内の8家族33人が参加。17日は、笠戸島家族旅行村で地元食材を使った料理体験プログラム「くだまつアウトドアクッキング」が行われ、講師を手本に、「タコとキノコのアヒージョ」や「地元野菜を使ったわんぱくサンド」を調理。家族で協力しながら作った料理をおいしそうに食べていた。その後、下松市栽培漁業センターに移動し、ヒラメのエサやり体験や、ステーキナイフを使ったヒラメのさばき方教室が行われた。
参加者らは国民宿舎大城に宿泊。18日は、はなぐり浜海水浴場にある海上遊歩道から、標高229メートルの「摺鉢山(すりばちやま)」を経由し旅行村までの約3キロを歩くハイキングが行われた。下松市の観光大使でプロトレイルランナーの奥宮俊祐選手も同行し、山の疲れない歩き方のアドバイスや、「天狗岩」など絶景スポットを紹介した。急こう配を猛スピードで駆け降りるデモンストレーションでは、参加者から大きな拍手が沸き起こった。
ツアー後、同商工会議所の担当者は「参加者からは期待以上に楽しめたとの感想をいただいた。今回は県内限定のツアーとなったが、今後も笠戸島のポテンシャルを生かした企画を考えていきたい」と話していた。