遠石八幡宮(周南市遠石)境内にある遠石会館で12月25日、初詣客を迎えるみこを対象に研修会が開かれた。
例年約20万人の初詣客でにぎわう同神社では、毎年みこのアルバイトを募集している。今年は地元女子高校生ら27人が採用された。研修会には、みこ未経験者ら17人が参加し、新型コロナウイルス感染症対策や、みことしての心構えや立ち居振る舞い、装束の着付けなどを学んだ。
同神社では現在、新型コロナ対策として、新年のお札やお守りなど縁起物授与を行っている。お札、お守り、縁起物は、授与所窓口に並べず、写真の番号で注文を受けてから、みこが飛沫防止シート越しに手渡す。みこは12月26日から正月に向け縁起物の準備を行い、三が日は午前午後交代制で、破魔矢やお守りの授与などを担当する。
宮司の黒神直大さんは、みこたちに、「例年とは違うことも多いので経験のある方も初めての気持ちで挑んでほしい。今年はいい年にしたいと願い参拝される方に、来てよかったと思ってもらえるように親切な心で接してほしい」と話す。
初参加という女子高校生の一人は「参拝に訪れた皆さんにとってより良い年になるよう気持ちのよい対応を心掛けていきたい」と意気込む。