周南市内の飲食店が現在、2月2日の節分に向け恵方巻きの予約を受け付けている。
節分に恵方を向いて無言で食べ厄を払う風習の恵方巻き。恵方は毎年方角が変わり、今年の恵方は「南南東」。節分は立春の前日で、今年は1897年以来124年ぶりに2月2日が節分になる。新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要に応えようと、各店の特長を生かした恵方巻きを販売する。
昨年6月に周南市のPH通りにオープンした肉バル「(肉)24(ニイヨン)」(周南市新町2、TEL 0834-34-9920)では、初となる節分に国産和牛を巻いた「ニイヨン特製和牛太巻き」を販売する。「和牛本来のうま味、肉のおいしさをしっかり感じてほしい」と店長の坂東克樹さん。塩コショウのみで味付けしたステーキをメインに、厚焼き卵、レタス、アクセントにワサビベースの自家製たれを加え、酢飯で巻く。価格は、1本=2,200円、ハーフサイズ=1,210円。販売日は2月1日~3日。前日まで予約を受け付ける。
昨年11月に周南市有楽町に移転した「ほっこりCAFE&ストレッチ」(TEL 0834-34-0130)では、同店名物の「ほっこりいなり」にちなんだ「いなり恵方巻」(1本250円)を販売する。具は、シンプルに厚焼き卵のみ。地元調味料メーカー「吉田屋醤油(しょうゆ)」(周南市遠石2)と共同開発した「やみつき万能だし酢」を使った酢飯に白ゴマ、大葉、自家製ガリを混ぜ込み、いなりの揚げとのりで巻く。
周南市新町の「イタリア食堂Bamboo」(周南市新町2、TEL 0834-33-8646)では、「洋風恵方巻」(1本=864円)を販売する。「イタリアンらしく」と、具材にローストビーフやパンチェッタ(生ベーコン)、クリームチーズ、キノコのマリネなどを入れ、酢飯ではなくバターライスを使い、薄焼き卵とのりで巻く。
新型コロナウイルスの影響で、豆まき神事や厄よけぜんざいの接待など節分の恒例行事が中止となった遠石八幡宮。隣接する遠石会館(TEL 0834-32-8888)では、周南産のアナゴを使った恵方巻きに、福豆、福みくじを付けて販売する。1本=1,500円。
ニイヨンの坂東店長は「コロナ禍ではあるが、縁起物の恵方巻きで家に福を呼び寄せてほしい」と話す。
各店(ニイヨンを除く)の予約は1月31日まで。受け渡しは2月2日。