鉄道ファンに人気の甲種輸送　新型車両が下松から全国に

　周南経済新聞編集部のある山口県下松市は、鉄道車両の設計・製造を手がける日立製作所笠戸事業所があり、国内外の鉄道車両を製造しています。完成した新車両は、同事業所から専用線でつながる下松駅を拠点に、機関車でけん引し貨物として全国各地へ輸送されます。この輸送方法は、甲種輸送（正式には「甲種鉄道車両輸送」）と呼ばれ、新車両をいち早く見ることができるだけでなく、都市部を走る鉄道車両が下松駅に停車する普段見られない光景を写真に抑えようと多くの鉄道ファンでにぎわいます。

　周南経済新聞では、周南エリア、下松市ならではの話題としてこれまで多くの甲種輸送の様子を記事として発信してきました。この特集では、これまでの甲種輸送の記事や、「鉄道産業のまち 下松」ならではの記事をまとめてみました。
 

JR下松駅から東武新型特急スペーシアXが出発　ホームや沿線に鉄道ファンや親子連れの姿（2023.03.05）［東武鉄道N100系 スペーシア X（エックス）］

東武鉄道（東京都墨田区）の新型特急車両「SPACIA X（スペーシア　エックス）」が甲種輸送されました。浅草～日光・鬼怒川方面を結ぶ東武100系特急スペーシアの後継モデルとなる特急車両で、7月15日の運行開始を予定しています。
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山口・下松で製造されたJR北海道の新型鉄道車両　北の大地へけん引輸送（2022.11.28）［JR北海道 737系］

JR北海道の新型車両737系が甲種輸送されました。今年5月20日からJR北海道室蘭線での運行を予定しています。淡いピンクの車体に車両正面は黒色をベースにコーポレートカラーのライトグリーンと警戒色の黄色のデザインです。
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【フォトフラッシュ】下松駅に秋田県に向かう新造車両が登場　なまはげイラストも（2020.11.16）［JR東日本EV-E801系］

JR下松駅に11月16日、日立製作所笠戸事業所が製造した秋田県をはしるJR男鹿線、奥羽本線のEV-E801車両が登場した。赤と青の鮮やかな車両に、なまはげのイラストがあしらわれている。
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下松駅に東京メトロ半蔵門線の新型車両18000系　ファンら熱心に撮影（2020.10.02）［東京メトロ半蔵門線18000系］

東京メトロの半蔵門線の新型車両18000系が東京に向け甲種輸送されました。従来車両の端正な表情を受け継ぎ、直線的なヘッドライトを採用。シルバーの車体に路線カラーである紫色のラインを入れ、親しみとスタイリッシュさをイメージします。
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下松駅から相模鉄道「20000系」を甲種輸送　相鉄・東急直通線用車両（2020.07.27）［相模鉄道 20000系］

相模鉄道の新型車両「20000系」が下松駅から神奈川県海老名市の「かしわ台車両センター」に向け甲種輸送されました。相模鉄道イメージカラーの濃紺色「YOKOHAMA NAVYBLUE（ヨコハマネイビーブルー）で塗装され、「グッドデザイン賞（2018年度）」を受賞するなど高い評価を受けています 。
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下松駅に東京メトロ新型車両17000系　東京に向け出発（2020.01.17）［東京メトロ 有楽町・副都心線 17000系］

東京メトロの有楽町・副都心線新型車両17000系が東京に向け甲種輸送されました。丸型デザインのヘッドライトを採用し、車体には有楽町線・副都心線の路線カラーであるゴールドとブラウンのラインが入っています。
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下松駅から西武鉄道特急電車「Laview」を輸送　山口で走る姿を写真に、ファンら撮影（2020.01.10）［西武鉄道 001系 Laview（ラビュー）］

西武鉄道の新型特急電車001系電車「Laview（ラビュー）」が甲種輸送されました。建築家・妹島和世さんがデザインを監修し、シルバーの車体カラーと国内初となる先頭車両の大きな三次元の曲面ガラスが特徴です。
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下松駅につくばエクスプレス新型車両　鉄道ファンらが熱心に撮影（2019.12.14）
［つくばエクスプレス TX3000系］

2020年3月に運行を開始した東京秋葉原から茨城県つくば駅までを結ぶ「つくばエクスプレス」の新型車両「TX3000系」が下松駅に登場しました。
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下松駅にJR東日本の新型観光特急「サフィール踊り子」　鉄道ファンらが熱心に撮影（2019.11.06）［JR東日本 E261系 サフィール踊り子］

周南経済新聞で初めてヘッドラインニュースとして取り上げた甲種輸送の記事です。東京駅・新宿駅から伊豆急下田駅を結ぶJR東日本の新型観光特急「サフィール踊り子」。サファイアのような青く輝く美しい車両に多くの鉄道ファンが釘付けとなっていました。
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【フォトフラッシュ】JR九州のBEC819系蓄電池式電車「DENCHA」 JR山陽本線を九州方面に向かう（2019.01.29）［JR九州BEC819系］

日立製作所笠戸事業所につながる専用線を持つ「下松（くだまつ）駅」は多くの鉄道ファンが集まる撮影スポットになっている。1月29日もJR九州のBEC819系蓄電池式電車「DENCHA」が下松駅に停車。線路沿いや陸橋に多くの鉄道ファンが駆けつけた。
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3万人の観客が訪れた鉄道車両の陸送イベントも

下松で英国向け高速鉄道車両の昼間陸送イベント　3万人の観客で賑わう（2017.03.05）

甲種輸送ではありませんが、日立製作所笠戸事業所が製造する英国向け高速鉄道車両の陸送イベントも開催されました。英国運輸省の都市間高速鉄道計画(IEP:Intercity Express Programme)向け車両Class800シリーズの先頭車両1両を載せた専用トレーラーが国道を移動。沿道には県外からの鉄道ファンや地域住民約3万人が訪れました。
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