周南市鹿野地域で現在、飲食店や個人宅の庭園を一般公開する「里山オープンガーデン」が開催されている。【2021年4月30日追記:主催者より、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、4月末日にて開催中止が発表されました。】
主催は、鹿野地域の地域おこしグループ「鹿野の風プロジェクト」。同グループは、同地域の地域活性化を目的に2011年結成。木漏れ日の差す居心地の良い里山をテーマに、街並みに雑木67本を植栽、ベンチ30脚を設置するなどの活動をしていきた。昨年春は、「里山オープンガーデン」を初めて開催。飲食店や個人宅20カ所が庭園を一般公開し、訪れる人の目を楽しませた。
2回目の開催となる今回は、「cafe K&M」「Garden Cafe 911」「農家レストランたぬき」「cafe copan」(周南クオーツ内)「cafe de ルレーブ」(和洋装ギャラリーいとう内)などの飲食店、旧「MARUTA(マルタ)」、個人宅13軒、「六庭園 漢陽寺」や「二所山田神社」など合計26カ所が庭園を開放。色とりどりの山野草や、クリスマスローズ、チューリップ、ネモフィラ、バラ、アジサイなど、四季折々の花が来場者を出迎える。
中国自動車道「鹿野IC」の近くにある山野草園「山野草のエキ」では、期間中、シャクナゲやベニバナヤマシャクヤク、ミヤコワスレ、カタクリ、ヒトリシズカなどの草花を観察することができる。「山野草のエキ」は、故・伊藤芳高さんが17年の年月をかけて2万8000平方メートルの山を整備し、350種類もの山野草を植栽し育てた山野草園。現在は、ボランティアが保護活動をしている。
地元の特産品などを販売する「ふる里マルシェかの」(周南市鹿野上)では、パンフレットを配布し、花の見頃に合わせ案内する。
同グループ代表の福田清治さんは「街並みに雑木を植えているうちに、鹿野には魅力的な庭や森があることに気づいた。春は、里山が最も輝く時期。緑と花に囲まれた特別な時間をゆっくり楽しんでもらえたら。次の励みになるので、庭主に一言声を掛けてもらえるとうれしい」と呼び掛ける。
開放時間は、基本的に10時~16時(庭主によって開放日、開放時間は異なる)。5月31日まで。