光丘高校と光高校の合同演劇部が12月19日、中国地区高等学校演劇発表会で優秀賞を受賞し、春季全国演劇研究大会出場を決めた。
春と夏の年に2回開催される高校演劇の全国大会。各地区大会の上位1位は夏の全国高等学校演劇大会へ、次点校は、通称「春フェス」とも呼ばれる春季全国高等学校演劇研究大会に推薦される。本年度末に閉校する光丘高校演劇部にとって、春フェスの出場が目標となっていた。
これまで3度の出場経験がある光丘高校演劇部。光高校との統合が決まり一昨年から、合同で活動する。部員は14人で、光丘高3年=7人と光高2年=1人、1年=6人で構成する。
今回公演する作品「陰影」は、実際に起こった事件をモチーフに、自信がなく漠然とした不安に悩む「樋口」と、しなやかな強さを持つ「服部」の2人の女子高生を中心に描いた60分のオリジナル作品。脚本から舞台セットまですべて生徒が手掛ける。
「樋口」を演じた副部長の近藤未来さんは「憧れの舞台に立てるなんて、まだ信じられない気持ち。光丘としては最後の、光高としては最初となる全国大会。皆さんの記憶に残るような舞台になるよう全力で演じたい」と話す。照明を担当する部長の洌鎌(すがま)優里さんは、「自分たちの演技を見てもらうだけでなく、他校のいいところを見つけて、お互いに成長し合っていけたら。みんなで演劇界を盛り上げていきたい」と意気込む。
春季全国演劇研究大会は3月19日~21日、「すばるホール」(大阪府富田林市)で行われる。