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周南で廃棄物アートコンテスト 12作品を公開プレゼン

金崎晟南さんと廃棄物アート作品「Has an aura」

金崎晟南さんと廃棄物アート作品「Has an aura」

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 廃棄物を使ったアート作品コンテスト「COIL Upcycle Art Contest」の公開プレゼンテーションと最終審査会が1月29日、環境・リサイクル会社「中特ホールディングス」(周南市久米)で行われた。

準ブランプリ 増森順子さん(滋賀県)の作品「Run through the Future!」

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 環境や廃棄物、持続可能な社会について考えてもらおうと同社が主催した廃棄物アートコンテスト。「2050年の当たり前」をテーマにしたアート作品を募集、不用品やごみなどが持つ特徴や魅力を引き出し、新しい価値を生み出すアップサイクルを目指す。全国から集まった123点の中から、コンセプトシート(企画書)による一次審査を通過した12作品が制作され、昨年12月に完成した同社新社屋に展示された。

 新型コロナ感染拡大の影響で会場とオンラインのハイブリッド開催となった公開プレゼンテーション。会場には、ペットボトルを加工して作り上げたドレスや漂着物や廃材で作ったマスク(面)、マイクロプラスチックを閉じ込めたガラスの球体など個性的な作品が並び、作者がそれぞれの制作意図や環境や廃棄物に関する自身の思いや考えについて熱心に説明した。

 審査の結果、グランプリを受賞したのは、川崎医療福祉大学(岡山県倉敷市)医療福祉デザイン学科3年の金崎晟南さん。人の顔や握手を求めるオブジェと廃棄物からとった電子基板やスピーカー、布、木材を組み合わせた作品「Has an aura」。「物を廃棄すると人とのつながりが無くなってしまうが、逆に廃棄物が人の気配やオーラを出してアピールをしてきたら面白いと思った」と話す。

 準グランプリには、エアクッションや薬のシートなどの包装資材でランニングウエアやシューズ、キャップを作った増森順子さん(滋賀県)の作品「Run through the Future!」が選ばれた。

 橋本ふくみCEOは「アートとして廃棄物が生まれ変わることで、改めて目にとめてもらい、廃棄物や環境について考えるきっかけになれば」と話す。

 作品は同社オープンスペースで1年間展示する。

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