徳山下松港の開港100周年を記念して11月5日・6日、大型帆船「日本丸」「海王丸」「みらいへ」の3隻が寄港し、多くの来場者でにぎわった。
大型帆船を一目見ようと両日とも多くの家族連れらが訪れ、延べ約5万人が来場した。徳山海上保安部に所属する巡視船「くろかみ」や巡視艇「なち」も接岸。潜水士による展示訓練や放水実演などが行われた。
「みらいへ」では6日、船内見学やセイルドリル(操帆訓練)体験が行われ、子どもらを中心とした各回60人が参加。世界共通の掛け声「ツー・シックス・ヒーブ(2-6 heave)」に合わせ、綱を引き、合計12枚の帆(セイル)を張った。参加した児童は「帆を引く時、始めは軽かったがだんだん重くなったので力いっぱい引っ張った。なんとか全部帆が張れて良かった。いつかこんな船に乗って旅行してみたい」と笑顔を見せた。
関連して中国運輸局山口運輸支局は6日、山口県出身のSTU48メンバー工藤理子さんと渡辺菜月さんを招き、トークショーを開催。クイズを交えながら、観覧者に海や船の重要性を伝えた。工藤さんは「日本の資源は限られていて、海外に依存していると知った。そのほとんどを船で運んでいると知り、海を大切にしたいと思った」と話した。渡辺さんは「私たちの生活は海や船に守られていることを知った。船に関わっている皆さんのおかげ」と感謝を述べた。