周南市の和光保育園(遠石1)に2月1日、節分を前に赤鬼・青鬼が訪問した。
30年以上前から続く同行事。「遠石八幡宮」(遠石2)が毎年この時期に、子どもたちに伝統行事に親しんでもらおうと行っている。昨年はコロナの影響で室内での縮小開催となったが、今年は屋外で豆まきや綱引きを行った。
この日、園児約80人が参加。遠石八幡宮の職員が扮(ふん)する赤鬼と青鬼が登場すると、園児は「鬼は外、福は内」と声を上げながら、鬼めがけて豆を投げた。豆まきの後は綱引きをし、園児5人で鬼と力比べを行った。園児らは苦戦しながらも勝利し、歓声を上げて喜んでいた。
鬼への質問コーナーでは、園児たちが「なんでそんな金棒を持っているの」「なんで鬼さんはそんなに強いの」と質問し、鬼は「もともと強いけれど、もっと強くなりたいと努力しているからだよ」と答え、「なんで雲に乗れるの」の質問には「雲に乗れる鬼さんは心がピュアだからだよ」と答えた。
最後は、園児と一緒にダンスを踊り、別れを告げた。初めて見る鬼に泣く園児も多かったが、最後はすっかりなついた様子で、「帰っちゃダメ」「豆あげるから」と引き留める園児の姿もあった。
青鬼は「今年も保育園のみんなに会いに来られてよかった。思い切り豆を投げられて参った。1年間、悪い鬼に心をとらわれないように健康に過ごしてほしい」と話した。
遠石八幡宮では2月3日、3年ぶりに「節分祭」を通常の規模で開き、「くじ付き福豆」(9時~)や「厄除ぜんざい」(9時30分~)の振る舞いや、周南市弓道連盟会員による「奉射演武」(15時~)を、本殿前特設舞台で年男年女らによる「豆まき神事」(16時~)を行う。