東武鉄道(東京都墨田区)の新型特急車両「SPACIA X(スペーシア エックス)」が3月5日、日立製作所笠戸事業所につながる専用線を持つ「下松(くだまつ)駅」(山口県下松市駅南1)から甲種輸送された。
車両には東京スカイツリーの公式キャラクターのソラカラちゃん、スコブルブル、テッペンペンのぬいぐるみも乗車
浅草~日光・鬼怒川方面を結ぶ東武100系特急スペーシアの後継モデルとなる特急車両で、7月15日の運行開始を予定する。車両形式はN100系で、日立製作所笠戸事業所で4編成24両を製造する。1編成6両固定で、プライベートジェットをイメージした個室「コックピットスイート(7席)」や、カフェカウンターを併設した「コックピットラウンジ(20席)」、スタンダードシート(130席)など全6種類212席を用意する。
車両のカラーは日光東照宮の柱などに塗られる「胡粉(ごふん)」をイメージした白色で、先頭車両の窓は6角形でXが連なるようなデザイン。
日立製作所を出発した2編成12両は、11時すぎに下松駅に到着。日曜日ということもあり、ホームには東京や大阪など遠方から訪れたという鉄道ファンや親子連れの姿が多く見られ、熱心に撮影したり、のぞき込んだりする様子が見られた。
SNSで情報を知り、急遽広島から駆け付けたという家族は「エックスの窓がとてもかっこいい」と車両ロゴの前でXポーズをとり記念撮影をしていた。
同車両は1時24分に下松駅を出発。JR山陽本線沿線の撮影スポットでも、多くの鉄道ファンの様子が見られた。