光市民ホールで4月22日、「DROP KICK開店3周年記念プロレス大会」と「スターダム宝城カイリ凱旋(がいせん)記念大会」の2大会が開かれた。
たこ焼きや唐揚げなどの販売とプロレスラーとの交流会などを企画するプロレス&ファーストフードの店「DROP KICK」のオープン3周年を記念したプロレス大会。プロレスリングフリーダムズやドラゴンゲートなど各プロレス団体から男女レスラーが出場。13時にスタートし、7試合が行われた。会場では、光市近隣だけでなく全国からプロレスファン約450人が熱戦を見守った。
第5試合は、光市出身の女子プロレスラー宝城カイリさんと元プロレスラーの小橋建太さんによる20分一本勝負のトークバトル。レスラーになったきっかけや、宝城選手の目標とする選手が小橋さんだったことなどが話された。
小橋さんの得意技でもある「逆水平チョップ」のトークテーマでは、小橋さんから、技に込めた思いやマシンガンチョップの技の秘訣を宝城選手に伝授。宝城選手は「一発一発を大切にしながら、凱旋試合でもいいタイミングで技を決め、試合の流れを変えたい」と誓った。
18時からの女子プロレス団体「スターダム」主催の凱旋記念大会では観客415人が集まり5試合が開催された。試合開始前のセレモニーでは、宝城カイリ選手が応援してくれる故郷光市のファンへの感謝と昨年5月にワンダー・オブ・スターダム王者のベルトを獲得した宝城選手の8度の防衛戦となる試合への意気込みを語り、光市のゆるキャラのひかるちゃんから激励の花束が手渡された。
メーンイベントの対戦相手は、木村花選手。試合開始から、エルボーやドロップキックの打ち合いや、宝城選手の母校・浅江中学校の後輩の前での場外乱闘など、白熱の試合展開。相手陣営セコンドの妨害や反則技に苦しめられながら、試合中盤では、マシンガンチョップや小橋さん直伝のローリングチョップを見せた。最後は、宝城選手の得意技ダイビング・エルボーからの片エビ固めで3カウントをとり試合を決めた。
試合後のマイクパフォーマンスでは「デビューした頃は、負けてばっかりでベルトが巻ける選手になるなんて、誰も思ってなかった。でも今日までずっとあきらめずに仲間と自分を信じてここまで走りぬけた。皆さんのおかげで8度目の防衛を、大好きな故郷光市で達成することができた」と喜びを表す。「みんないろいろ人生でつらいことや悩むことあるけど一緒にあきらめないで一度きりの人生楽しんで行こう」とも呼び掛けた。