笠戸島でレモン栽培を手がける「笠戸島特産品開発グループ」(下松市笠戸島)と「下松商業開発」(下松市中央町)が4月18日、下松市役所を訪れ、新商品の清涼飲料水「はちみつレモン」を国井益雄市長に披露した。
笠戸島特産品開発グループと下松商業開発は2020年、笠戸島産レモンを使った「笠戸島産レモンサイダー」を開発・販売。同商品の好評を受け、笠戸島で採取したハチミツを使った「はちみつレモン」を新たに開発した。
同商品は、酸味の違う2種類を用意。飲みやすさを意識した果汁10%未満の商品と、濃厚な味が特徴の果汁23%の商品を展開し、大人も子どもも楽しめるようにしたという。今年1月に収穫したレモン250個とハチミツ約40キロを使い、10%未満を1572本、23%を317本製造した。パッケージは同市出身のイラストレーターで絵本作家のHaiji(ハイジ)さんがデザインを手がけ、笠戸大橋がかかる海の風景を描いた。
笠戸島特産品開発グループ代表者の守田秀昭さんと下松商業開発社長の金織平浩さんはこの日、国井市長に開発の経緯や商品の特徴などを説明した。果汁23%商品を試飲した国井市長は「酸味があり、ハチミツが入るとマイルドになっておいしい」と話した。
守田さんは「大人と子ども、それぞれどのぐらいの酸味が合うかと想像しながら試作を重ねた。料理に使ったり、酒を割ったりすることもできる。これから手に取る皆さんに研究してもらいたい。笠戸島の恵みを飲んでいただき、島について知ってもらえたら」と話す。
金織社長は「笠戸島特産品開発グループの、島をなんとかしたいとの思いに共感しサイダー販売を始めて今年で4年目を迎える。地域の子どもたちにさらに下松を愛してもらえるよう、全国の人には下松に行ってみたいと思ってもらえるような商品に育てていきたい」と話す。
価格は、10%未満(180ミリリットル)=300円、23%(180ミリリットル)=400円。セブン―イレブン周南星プラザ店、国民宿舎大城で4月22日から販売する。